二種類のアドレス設定方法
エニイワイヤのポカよけターミナルのアドレス設定は二種類の方法があり、ターミナルによって異なります。 ひとつはDIPスイッチを使用して設定するタイプ。もうひとつはアドレスライタを使用して、非接触でアドレスを読み書きするタイプです。
二種類のアドレス設定方式のポカよけターミナルが混在しても、アドレスそのものの設定が間違っていなければ問題なく動作しますが、
敷設時、メンテナンス時や拡張の際などアドレス設定ミスの原因となる可能性がありますので、お勧めは出来ません。
それぞれのアドレス設定方式の操作、設定方法を解説する前に、エニイワイヤのポカよけターミナル全般に共通した「アドレスの仕組み」についてご説明します。
アドレスの仕組み
エニイワイヤのポカよけターミナルは、個々のターミナルの先頭アドレスを設定することにより上位のコントローラにそのターミナルの存在を知らせます。アドレスは10進数で表記され、1bit、または16bit単位(製品によって異なります)で設定出来ます。
※最大点数はシステム構成により変動します。詳細はお問い合わせください。
以下に、いくつかの種類のポカよけターミナルを混在させた場合の設定例を図示します。
※7セグ三桁のターミナルは、アドレス設定が16点(16bit)単位です。
直前のターミナルの占有点数に関わらず、16点ごとの設定値となります。
最初のターミナルのアドレスは「0」です。そして、次のターミナルのアドレスは原則的に
「直前のターミナルのアドレス設定値」+「直前のターミナルの占有点数(入出力の数字の大きい方)」
となり、順次占有点数分の値を足していく形になります。占有点数はターミナルによって異なりますので、各製品の紹介ページでご確認ください。また、一部のターミナルはアドレスが16点単位でしか設定できませんので、上記の計算値以上で、且つ16の倍数になる値に設定する必要があります。
アドレス設定値は接続順である必要はありません。改造や増設などで接続順が入れ替わっても、重複なくアドレスが設定されていれば動作します。また、必ずしも詰めて設定する必要もありません。点数に余裕があり、将来的な増設等が見込まれる場合には、アドレスを飛ばして設定することも可能です。
DIPスイッチでのアドレス設定
DIP スイッチでのアドレス設定は、ポカよけターミナル本体のスライドカバーを開いた状態で行います。 アドレス設定をする際には以下の点にご注意ください。
- ◇ DIPスイッチの操作は、ポカよけターミナルの電源を落とした
状態で行ってください。
通電状態で変更を行うと、予期せぬ動作をすることがあり、大変危険です。 - ◇ DIP スイッチの ON/OFF 操作は導通性のない先端の細い棒などを用いて確実に行ってください。
※指で操作を行うのが困難な、DIP スイッチが非常に小さい製品もあります。 - ◇ 設定後はカバー内部に異物の混入などが無いことを確認した
上で必ずスライドカバーを完全に閉じてください。
アドレスライタによるアドレス設定
アドレスライタによるアドレス設定は、お使いのポカよけターミナルに適したアドレスライタを使用する必要があります。
アドレスライタには以下の二種類があります。
- アドレスライタ ARW-04
- 全てのポカよけターミナルで使用できます。
狭小箇所でARW-04をかざしにくい場合は、別売りのリモートヘッドをお使いください。(型式:ARW-RH)
型 式 | アドレス 設定 |
扉開閉式ターミナルの設定 | LED 表示(選択式)やブザー式の設定 | プロダクトガイド |
---|---|---|---|---|
ARW-04 | ○ | ○ ※設定方法はプロダクトガイドに 記載しています |
○ ※設定方法はプロダクトガイドに 記載しています |
各部の名称
アドレス設定、確認時の姿勢目安
- 〔操作のイメージ〕※例:ARW-04と光電方式透過タイプのポカよけターミナル
アドレス設定をする際には以下の点にご注意ください。
- ◇ アドレスライタによるアドレス設定の操作は、ポカよけターミナルに電源を供給した状態で行い、設定完了後電源をリセットして設定を反映させてください。
ダイレクトモードで変更を行うと、変更内容が即時反映され予期せぬ動作をすることがありますので、ご注意ください。 - ◇ 詳細はマニュアルをご確認ください。
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